お薬の保管について

お薬はどの様に保管しておけば良いのですか?

湿気・高温(少なくとも30℃以下、できれば15℃以下)・直射日光を避けて保管してください。
乾燥剤を入れた缶などに保管しておくとベストです。
水薬・坐薬などは、冷蔵庫で保管してください。
子供の手の届かないところに保管してください。

市販の薬には、使用期限が箱などに書いてあります。それを過ぎたものは、廃棄して下さい。
調剤薬局や病院の薬局でもらった薬には、使用期限が書いてありません。
薬の有効期限の一応の目安は、次のとおりです。

錠剤:カプセル・軟膏・坐薬:6ヶ月~1年位
粉薬:顆粒:6ヶ月~1年位
水薬:冷蔵庫で1週間~10日位

しかし薬は有効でも、前と同じ症状だから、前にもらって残しておいた薬を飲もうと、患者様自身で判断することは、とても危険です。
症状は同じでも、その病気の原因が全く違うということもあります。
調剤薬局や病院の薬局で処方される薬は、医師が診察の結果、そのときの患者様の状態に合わせた最適な薬が処方されているので、 その薬を飲んで良いかどうかは、医師に相談するのが賢明です。

調剤薬局の利用について

決まった調剤薬局でしかお薬はもらえないのですか?

薬局の営業時間内に処方箋を持っていけば調剤してもらえます。
ただし、処方箋には、有効期間があります。 処方箋が発行された日を含めて4日以内です。それを過ぎるとお薬がもらえなくなってしまうので、注意してください。
また、処方箋をもって薬局に行くのは、患者様本人ではなく、代理の方でもかまいません。

いいえ。
「保険調剤」「処方せん受付」などと掲げてある薬局であれば、どこでも薬は調剤してもらえるので、薬局は自由にお選びいただいて結構です。
患者様の都合がよく、信頼できる薬局を選んで、ご自身の「かかりつけ薬局」を決めておくと良いでしょう。

薬局では、処方せんの薬が患者様にとって適正かどうかをチェックし、その後、調剤し、お渡しする際に、薬の作用を説明し、 正しく飲んでいただくためのアドバイスをします。
そのために、薬局では患者様1人1人に薬歴(お薬のカルテ)を作成し、次のようなことを、行っています。

1.患者様の薬物アレルギー・食物アレルギー・生活習慣・常用薬の確認をします。

初めて来局されたときに、アンケートにご協力いただきます。 それをもとに、患者様に合った薬かどうかをチェックします。

2.相互作用の確認をします。

お薬どうし、食べ物、飲み物との飲み合わせをチェックします。

3.重複投与の確認をします。

特に複数の医療機関にかかられている場合、お薬の名前が違っても、 同じ成分のお薬が処方されていることがありますので、チェックします。
薬局では、他にお飲みになっているお薬やサプリメント等があればお伝えください。

4.薬による副作用が出ていないかどうかを確認します。

体調の変化、気になる点があれば、すぐにお伝えください。

5.「お薬手帳」をお渡ししています。

患者さんのご希望があれば、お薬手帳をお渡しします。
自分で自分の薬を知るとともに、体調の変化や気になる点を書いておき、診察の際に医師に見せる事によって、 診察の手助けや重複投与の防止、副作用の発見にも役立ちます。

調剤薬局の利用について

お薬は何で飲んでも良いのでしょうか?

通常はコップ1杯程度の水で飲んでください。
水の量が少なすぎると、食道や胃にくっついて、そこが荒れたり、ひどい場合には潰瘍が出来ることがあります。 また、コーヒー・ミルク・アルコール・グレープフルーツジュースなどで飲むと、効果が弱くなったり、逆に効果が強くなって副作用が出やすくなるお薬もあるので注意が必要です。
最近では、お薬の種類によっては水なしで飲める「口腔内崩壊錠」というお薬も発売されているので、医師・薬剤師に相談されても良いと思います。

薬を飲む時間は、薬の特性や副作用の予防、また食べ物や他の薬との飲み合わせを考慮して指示されています。 勝手に飲む時間を変えてしまうと薬の効果が弱くなったり、副作用がでることもあるので、指示通りに飲むようにして下さい。
もし、指示された時間に飲むのが難しい場合は、医師・薬剤師に相談してみて下さい。

食前:食事の30分位前に飲んでください。

食べても気持ち悪くならないようにする薬、空腹時の方が吸収が良い薬などです。

食直前:食事の直前に飲んでください。

食後の血糖値が高くなるのを抑える薬や、食べ物に含まれるリンが体内に吸収されないようにする薬などです。

食後:食事の後30分以内に飲んでください。

胃に対する刺激が抑えられます。

食間:食後2時間位に飲んでください。

食事の影響や、他の薬により吸収が悪くなって効果が弱くなる薬、空腹時の胃酸を中和させる薬などです。

就寝前:寝る20~30分位前に飲んでください。

便通を良くする薬、寝つきを良くする薬などです。

起床時:朝起きてすぐに飲んでください。

骨の量を増やす薬などは、朝起きてすぐに飲むものもあります。

「食間」に飲む薬は、もともと空腹時に飲むようになっているので食事を取らなくても飲んで構いません。
「食後」に飲む薬も大部分は、飲んでも構いません。 しかし、中には食事の吸収を遅らせるのを目的に飲む薬や、 空腹時に飲むと胃を荒らしてしまう薬もあるので、対処のしかたを医師・ 薬剤師に確認しておいてください。
「食前」に飲む薬の中で、血糖値を下げる薬は、食事をしない場合は絶対に、飲まないでください。
飲むと低血糖を起こしてしまうこともあります。

痛み止め:痛いときに1回分を飲んでください。

効かないからといって、続けて飲まないでください。 次に飲むまで5~6時間は間隔をあけてください。 坐薬も同じです。

熱さまし:熱が高いとき(一般的には38.5℃以上)に1回分を飲んでください。

効かないからといって、続けて飲まないでください。
次に飲むまで5~6時間は間隔をあけてください。 坐薬も同じです。
ただし、小児で熱が高くても、元気そうにしている場合は、飲まずに様子を見ることもあります。 飲むと一時的に熱は下がりますが、薬の効果が切れると、かえってしんどくなることがあります。

睡眠薬:眠れないときに1回分を飲んでください。

眠れないからといって、続けて飲まないでください。飲んだ後は、すぐに床につきましょう。

糖尿病やてんかんの薬など、飲み方を間違えると危険なものもあるので、事前に飲み忘れたときの対処法を、医師・薬剤師に聞いておくと良いでしょう。
一般的な対処法は、つぎの通りです。

飲み忘れに気付いた時間が、本来の時間からあまりたっていなければ、気付いた時点で飲んでください。その次に飲むまでの間隔が短くなるので、次は少し遅めに飲むようにすると安全です。

間隔をあける目安として

1日1回飲む薬:8時間以上
1日2回飲む薬:5~6時間以上
1日3回飲む薬:4時間程度

逆に飲み忘れに気付いた時間が、次に飲む時間に近いときは、忘れた分は飲まないでください。
また、次回に飲むときに決して2回分を一緒に飲まないようにしてください。

通常は、カプセルをはずしたり、錠剤を割ったりして、飲まないでください。
カプセルや錠剤の中には、特別な加工や工夫がしてあるものがあります。
そのような薬は、そのまま飲まないと、期待した治療効果が得られない場合もあります。 たとえば、苦味や刺激臭をなくし、飲みやすく加工した薬、胃で溶けずに、腸で溶けるように加した薬、少しずつ徐々に溶けて、長時間効果が持続するように 加工した薬などです。
しかし、そのままでは、飲みにくい場合には、医師、薬剤師に相談してください。

通常は、処方された薬は、症状が治まっても飲みきるようしてください。
症状が治まったからといって薬を止めてみたり、副作用を心配して薬を止めしまうのは良くあません。せっかく治りかけていたのに、またぶり返してしまうことがあります。
しかし、病気や症状によって、違ってきますので症状が治まったときに、どうするかは、医師に確認しておいてください。